1.行幸通り地下

丸の内駐車場

工事中の丸の内駐車場

来るべき本格的モータリゼーション時代に向け、当時は駐車場の整備に関わる法令等もまだ未整備であった。しかし、東京ビル、永楽ビル、新丸ビルなどの相次ぐ竣工と日本経済の好況が重なって、丸の内における自動車交通の輻輳はその極限に達しており、ビジネス街にあふれる車を収容する施設が必要だった。このため1960年に行幸通りを掘り起こして地下2階520台収容の「丸の内駐車場」(都市計画駐車場)が設けられた。時代は高度成長期、東京オリンピックを4年後に控え、丸の内も近代的なビル街への建て替えが盛んに行われ、人も車も増えていく一方であった。