8.帝国劇場・出光美術館

帝国劇場

帝国劇場

1911年(明治44年)3月、渋沢栄一ら財界人の出資、横河民輔の設計で建設。ルネサンス風フランス式5階建て建築で、客席はすべて椅子席。オーケストラボックスをもつ日本最初の完全な西洋式演劇劇場として知られる。切符制度による1ヵ月単位の興行など近代的な経営法をとり、「今日は帝劇、明日は三越」というキャッチフレーズは当時の流行語になった。丸の内は1890年(昭和23年)以降、日本の近代ビジネスセンターとして発展していったが、ビジネスという機能だけでなく、1922年(大正11年)に建てられる東京會舘と併せて文化度を高める建物も建つようになっていくことで、街の厚みが増していくことになる。