1.有楽町イトシア

南町奉行所

町奉行所

江戸町奉行は領内の都市部(町方)の行政・司法・警察を担っていた。定員は2名で南北両奉行に分かれていたが、エリアを分けて管轄していたわけではなく、奉行所所在地の位置関係によってそう呼ばれていただけである。実際には、月番制によって隔月で業務を行っていた。南町奉行所は1707年に常盤橋門内から移転し、現在の有楽町イトシア付近に置かれていたことがわかっている。名奉行として名高い大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ・1677年~1752年)は、1717年から1736年までの約20年間ここで職務を執っていた。