49.経団連会館

一橋殿

一橋家は徳川家御三卿(ごさんきょう)のひとつで、八代将軍吉宗(よしむね・1684年~1751年)の四男宗尹(むねただ・1721年~1765年)を祖とする。家格は徳川御三家(尾張徳川家・紀州徳川家・水戸徳川家)に次ぐ。御三卿は、中期に分立した徳川氏の一族で、徳川将軍家に後嗣がない際に将軍の後継者を提供する役割を担う。各家に10万石が給せられていたものの藩は立てず、諸国に分散していた領地の実効支配を幕府から委ねられた。一橋家は御三卿の中で将軍を唯一出し、第11代将軍家斉と第15代将軍慶喜が一橋家出身。