1.日比谷入江

徳川家康が江戸に入る前はいまの皇居と、東京駅・有楽町の間、ちょうど大手町・丸の内あたりは大きな入江になっていて、そこは「日比谷入江」と呼ばれる海だった。家康は江戸城下の整備のため、本郷台地先端の神田山(現在の駿河台)を崩してこの入江を埋め立てた。これが丸の内の始まりで、そこに内堀と外堀が掘られ、大名屋敷が立ち並ぶ大名小路が整備されるようになっていった。